基板焼損からの復旧

fukkyu

2011年09月02日 15:41

東京都のお客様よりご依頼いただきました、WesternDigital WD3200JS-22PDB0 の復旧事例です。

お電話にてお問い合わせいただきましたところ、東日本大震災前にパソコンが焦げ臭くなり、内部を確認したところ、ハードディスクの基板に焼け焦げが発生していたため、先に首都圏のデータ復旧会社様にて診断~復旧作業を行ったところ、残念ながら復旧不可能になったということでした。

復旧希望データは、お子様の成長記録の写真、映像が中心ということでした。何とかお力になってあげたいと考え、状況確認のために、先に焼損部分の写真をメールでお送りいただくようお願いし、焼損の状態を確認させていただきましたところ、モーターを制御しているICチップに焼損があり、ヘッドコントローラー部分、ファームウェア格納チップ部分には損傷が見られなかったので、「復旧の可能性は十分あります」と返信しましたところ、「早速送ります」ということで、翌日到着いたしました。



復旧対象ドライブの他に、ドナー基板も同封されており、比較的短時間に、ファームウェアチップEEPROMの移植作業を行いました。障害発生時に、内部データにも影響があったらしく読み取り不能エリアの発生はありましたが、無事にデータ復旧に成功いたしました。

復旧費用 105,000円-他社ギブアップ割引2,500円=102,500円
※弊社の料金体系は成功報酬制です。

得意不得意はあると思いますが、首都圏の復旧会社が必ずしも優れている訳ではなく、東北地方の復旧会社でもこのような復旧技術を持つ会社もあると考えています。

弊社にも復旧不可能となってしまう案件はございますが、単純に復旧不可能だったと考えずに、他に何か復旧方法があるはずだと考え、これを他山の石として日々技術を向上させて行きたいと考えています。

東北データ復旧 成田賢司

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